富良野で農家る! 桃子のローカル日報
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草刈りブルース
暑さと、激しい雨がかわるがわるやってきています。
どこもかしこもまんべんなく温度と日照と水分がふんだんにあるので、
どの作物もいきいきとしているのはいいのですが
他の草も事情は同じで、雨が降るごとに伸びてきています。

雑草を刈ったり抜いたりする作業は、収入とは直接関係がない分、極力手間も時間もおさえたくなり、
通常、農家さんの腕いっぱいに作物が作られているのでそれは当然のことです。
したがって、トラクターや専用のエンジン付き霧吹きで除草剤を振り、退治するのが一般的です。
除草剤を振られた草は、翌日には根っこから薬剤を吸い上げてすっかり糸のような姿になり

数日で焦げたようになってしまいます。
そのあとに生えてくる草も、いかにも弱そうでほやほやと細いものです。

我が家の場合は作物の量を抑えて、かわりにオーガニックを目指していますから
除草剤を用いるという安くて早くて賢い方法は禁じ手となります。
なのでかわりに刃物を使って、雑草の散髪をするのです。

草はあくまで散髪であって、根っこをあまり抜こうとしていないのは、ハウス部分の土を高く盛り上げている部分において
雨で盛った土が流れ出さないように、草の根をつかっておさえようとしているからです。
それともう一つには、長い長い目で見れば、草の根も、沢山の生き物の住処になったり餌になったりして
貴重な表土の一部となるので、地道に土の貯金をしようとしているわけです。
まるで一円玉を焼酎の大きなボトルに入れていくようなものではありますが、
これぞまさに「草の根」の活動で、さきざき我が畑の大きな性質をなすものにちがいないと思っています。

ビニルハウスのそばは、紐やワイヤーや杭など、こまかなものが飛び出していることもあり
また狭いので、鎌を振り回して草を刈っていますが
それ以外のところも、となると鎌の刃と腕がすぐ駄目になってしまいます。

そういういきさつで、我が家にも2台目の草刈り機がやって来ました。
あの、竿に丸鋸が水平に付いたうるさいあれです。正式名を刈り払い機といいます。
uydaの刈り払い機があまりにも重たいので、今度は同じシリーズで少し小さいものになりました。

さっそくハンドルを取付けて腰にぶらさげると、uydaとふたり半日ぶっ続け、
鳥沼の長い日暮れまでエアギターのセッションです。
サングラスにラバーブーツ、手甲に厚い手袋。気分だけは一気にラヴサイケデリコ。
似ていないけれど構ったことではありません。
けだるいビートを奏でつつ、右に左に鋸刃を操ることはコアのトレーニングにもなり、
またエンジン音の中に埋没するところは、瞑想のようでもあります。

こうして牛よりのろく、象のように幅広い歩みで雑草のとら刈りをしてゆくと
むさ苦しかった我が畑が、とたんによそ行き顔になってきました。
ずいぶんと雰囲気がかわるもので、かいた汗の分、すぐに報われるいい仕事です。
刈り払い機は、畑の掃除機だったのです。

さて、このようにメロン以外の部分にもようやく手をつけることが出来るようになったこのごろですが
もちろん、メロンが元気そのものだからこその結果です。
すでに、ハウススイカと、早い手のキングメルティは収穫を迎え、出荷をしています。
いくつか食べておりますが、出来は上々、よい出だしです。
なお今穫れているものは、薬剤などを使わずに、ここまでこぎつけることが出来ました。

あと1週間あまりでキングルビーが穫れ出すので、順次お客様にもお送りしていきますが
メロンの形や大きさが本調子なのは月末頃からですので、
ご注文頂いた皆様には、それまでしばしお待ち頂くようになります。
大部分のお客様には、すでにご連絡していますが、ご不明なところなどありましたらお知らせ下さい。

あいにくの雨で、今日はデスクワークと、さいきんあまり遊んでやれていない犬の検診に費やしました。
これから出荷場も仕立てないといけませんし、お客様へのご案内も続行中です。
メロンのほうも、熟してくると余計な芽や玉を急にたくさん付けるようになるので、
成り玉へ養分を集中をさせるように、手入れを続けて行きます。

この夏も、沢山のお客様に涼味をお届けできるようにと
一見不埒な草刈りカントリーロッカーのふたり、胸の内は意外と切実なのです。
posted by momouyda | 22:58 | 農作業 | comments(0) | trackbacks(0) |
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