富良野で農家る! 桃子のローカル日報
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木枯らし
木枯らしが吹いています。
灰色の空に、ビニルハウスの骨を通る風が寒々しいこのごろ。
旭川のスーパーでは、樹から落ちたのであろうリンゴがレジの前あたりで山積みになっており
有り難く4つほど買ってきました。
農家さんのため息と同じくらいくたびれたリンゴを手にし、毎朝ひとつづつ味わっています。
シーズン初めの今なら、酸味のしっかりした品種のリンゴが多くて、私はそれが大好きなのです。
リンゴと、野菜をゆっくり煮たやさしいスープのある朝ご飯が、とても幸せです。

さて、我が家の入り口に作ったひまわりの花畑、今年は大失敗でした。
西側に面した交通量の多い道道298号線に向かっては咲かず、みごとに全部そっぽを向いてしまい
やはり、ひまわりは東を向いて咲くということがはっきりし、この場所に植えるならば
大輪のひまわりではなく、四方八方に向けてたくさん花を付けるものでないといけない
という事が勉強になりました。

たくさんの品種がある中で、その不機嫌なひまわりというものは、
種の食べられる食用ひまわりというものでした。
大輪なのはよいのですがフライパン並みに頭が大きくなるもので、
縁飾りの花びらとのバランスが、そんなに美しくなかったのです。
種の袋には頭が大きくなるので支柱は必須、とあり、そのとおり立てたはいいのですが
あまりに頭が大きく重過ぎて、縛っても縛っても首が折れそうなくらいにうつむいてしまいます。
さながらくたびれたライオンのようでした。

観賞用よりワイルドな咲き心地を期待していたものの、
やはり食用となれば一株でより多くの量の種を得るための改良が進んでいたようで
とても自然界では生きていけないような姿をしていることに、いまさらながら気付いたのです。
しかも、道路からみると、見事に猫背の背中をさらしているもので、
種が熟すまでのあいだ、見苦しくて困りました。
欲張りが裏目に出た結果、恥ずかしい限りです。

そんな花畑を、年々少しずつ良くしていきたいと思います。
片隅に、もともとあったジャーマンアイリスを掘り上げ、株分けして植えました。
2抱えくらいの株が、掘ってみるとこんがらがって地下4階建てくらいの入り組んだ球根になっていたので
分けて植えたら、2畳分くらいのひろがりになってくれました。

自分の好きな花の球根でも買ってきて、植えられたらそれは素晴らしいのですが
先立つものが無いこともあり、まずしばらくはこの家の主であった方が大切にされていた花々に
扱いを習おうと思います。
いまでこそ草の中に埋もれていますが、スズランや、水仙、ヒヤシンス、ムスカリなど
素材はたくさん残されているのです。
今あるものに気を配り始めると、やりたい事は無限に出てきて、また違う世界を広げてくれます。
身近なことから逃げないで、きちんと向き合うということ。
それは何か苦痛なようで何となく恐れていたのに、本当は、楽しみも多いことなのだと知りました。

畑のほうは、大豆がそろそろ刈り取りの時期を迎えるはずなのですが
我が家はもうあと10日くらいは先のことになりそうです。
大豆の葉っぱが全部落ち、茎も鞘も茶色に枯れたら刈り取りを始めるのですが
うちの畑は、まだ青い葉っぱが半分くらい残っています。
近所の他の畑は、みなもう刈ってもいいくらいの枯れ加減になっているのに、
どうしたことかと、周りの農家さんはきっと不思議に思っていらっしゃるでしょう。
きっと作り手ののんき加減と、重ね合わせておられるに違いありません。
飼い主に似るのは、犬だけではないと。

それには理由があって、この辺の農家さんで作っている豆は、大半が黒豆だからです。
黒豆は生長が速いので、一生涯がやや短いのです。
我が家の豆はみそや豆腐や五目豆にする大豆なもので、もともとすこし長生きな定めのようです。

普通に生えている状態だと、黒豆も白い大豆も姿の見分け方がつきませんでしたが
この時期になってはじめて、その差がはっきりしました。
何分初めて作ってみたもので、刈り取りまでどれくらいの時間差が出るのか、
これから知ることなのです。
しかし遅くなればなるほど、刈り取り時期が寒くなります。
どんどん日は短くなるし、車のタイヤ交換や、薪割り、煙突の手入れなど
冬支度を迫られる気ぜわしい時期です。

posted by momouyda | 10:12 | 雑記帳 | comments(0) | trackbacks(0) |
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