富良野で農家る! 桃子のローカル日報
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冬の始まり
とうとう雪が降ってきてしまいました。
アニメの雪のように団子状の固まりが落ちてくるさま、降り初めにふさわしくまだ暖かい雰囲気です。

どさんこ犬シータは朝から超ハイテンションでそこら中をかけまわり
雪を背負ったまま家に駆け込めばわけもなくすりすりとじゃれては、
尻尾を振れるだけ振って、無我夢中で舐めに来ます。
やはり冬が好きということ、犬の魂そのものが喜んでいる感じがして、飼い主は心暖められるものです。

きのうの晩までは、やたら暖かくて本当に雪なんか降るんだろうかとおもっていたのが、
朝方、嵐のような風が吹きはじめて冷たい隙間風がさっ、とほほをひとなでしたそのとき、冬を感じました。
築90年の我が家、地区の御本家だっただけに柱や梁はどっしりしているので、たいした狂いがないのですが
壁が今どきの家のように大きなベニヤ板で隙間なく張られているわけではなく
薄い板をただ並べて貼っているだけなので、隙間の数と通気性が飛び抜けてよろしい案配です。

ずっと前に建て増ししたのであろう出窓の部分がいちばん狂っていて、もう少し寒くなれば
隅に砂糖でもこぼしたのかとおもったら、それは粉雪であった、という状態になります。
そこで、このあたりの古い民家では、家の外側から窓周りを一面厚手のビニールで覆ってしまうのですが
お上りさんの私には、どうにもそれが息苦しく思えてしまい、
寒さに弱い癖して、そんなのなるべく後でやってくれないかとつい念じてしまいます。
かるく閉所恐怖症の私は、窓が開けられない、という言う意識にどうにも気分が塞いでしまうのです。

しかし一体ぜんたい、ビニールがこれほど普及していなかった時代にはどうしていたのかと思っていたら
その答えが、昨年の内装工事で解りました。
家の中から新聞紙、包装紙、週刊誌、それはそれはありとあらゆる紙を、でんぷん糊で
板張りの壁に何重にも貼り込めてあったのです。
しかしながら、シンプルかつ強力なでんぷん糊も、鳥沼の強烈な風にすっかり風化して
紙の層がすっかり板から浮き上がっておりました。

そして、家の中では石炭ストーブが、赤々とこれでもか、というほどの熱量をあげていたはずです。
私の母親くらいの世代なら、そんな家で幼少時代を過ごした人が多く
コタツの中は熱いけれど、背中がどうにも冷たくて、居心地が悪かったという話を聞かせてくれます。

聞き手の私のほうはというと、住宅リフォームに関わる仕事をしていたくせに、
エアコンや、暖房のととのった今どきの高気密住宅に住んだことの無いことから
なるほどごもっとも、と思うのですが
東京方面からきた、と言ったところで地元の人にとってはそこのところが嘘っぽくなってしまうという矛盾に、
実は静かにもだえていたりもするのです。
そういうところ、上手く伝えられるようになるには、まだまだ年月がいるようです。

そこにきて我が家はまだ、薪も割っていなければ、窓の隙間対策もしていませんので
これで、のんきなuydaも冬支度にかかってくれるのでは、と期待しているところ。

この夏、草の刈り払い機は自由に使えるようになりましたが、
薪を輪切りにするチェンソーは、まだまだ使わせてくれそうにありません。
庭にうずたかく積み上げてある丸太の山を、早く細かく割りたい気が先に立つけれども
こういう作業は、オヤジの砦であると北の九州男児は丸太に片足をかけ、腰に手をしてのたまいます。
オヤジの出鼻をそいでしまっては暮らしの根底を揺るがす問題なので
じっと待つのも修行のうちということで、こうして机に向かう次第。
収入なしといえども、他にも、やりたい事は丸太の山と同じくらいはあるのです。

そういうわけでいま脱穀を待っている大豆に、パンフレットを書きました。
我が家のMACに入っているソフトのひな形に、つぎつぎ写真と文章とイラストを当てはめていき
配置配色に工夫と創意を凝らして、そこらの雑誌にひけを取らないくらいおしゃれに出来た、
と完成度にほくそ笑んだのもつかの間、我に返って紙とインク代を考えると、
いくら自家製とはいえ、とても形に出来るものではないということに気付きました。

さて、いいイメージトレーニングができたので、これからモノクロ手書きにて作り直そうと思います。
贈答用メロンならともかく、真・行・草をわきまえないとやはり、
素朴が身上の中身に対して豪華であればあるほど、付け焼き刃なこともあいまって、みっともないものです。

そんな一般社会では到底許されない時間の使い方、寒さが支配する冬ならではの田舎の古屋で
たまにすきま風に喝をいれてもらいながら、堪能しようと思います。
薪ストーブに火が灯るのも、もう間もなくです。
posted by momouyda | 09:56 | 雑記帳 | comments(2) | trackbacks(0) |
コメント

>>>オヤジの出鼻をそいでしまっては暮らしの根底を揺るがす問題なのでじっと待つのも修行のうち

おたがい、九州男児を旦那にもつと、大変ですなぁ...
私は待てないので、ややもすると、家庭に冷たい嵐が吹き荒れます。気をつけねば・・・
こっちもうっすらと降りました。なのに冬支度はまだなんにもしてなくて、いまだにイモの袋詰め、というなんとも情けない状況です。本格的に冬が来る前に、どうにかしないとね〜。
我が家の猫たちはストーブの前で毛皮の襟巻きと化しています。
2010/10/27 12:29 by えみやま@三笠
えみやまさん、お仕事おつかれさまです。
ブログの出荷風景から、とてもお客様の支持がかんじられ
たのもしいかぎりです。
えみやまさんの統率力に、あたしはほんと脱ぐ帽子がないのです。
北の九州男児は、ほんとにええかっこしいのに傷つき易くて
おちょくる隙も多くて楽しいのですが、疲れますね。
おたがいブログやHPに出る面以外のところでも威力を発揮しつつ、
コツコツ生きてゆきましょう。
猫のみなさん、コタツはもうちょっと待っててください。
2010/10/27 13:33 by momouyda
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