富良野で農家る! 桃子のローカル日報
<< 豆のその後 | TOP | 大豆解禁と灯火 >>
歳女になる
この19日に、私は3度目の歳女になりました。それに前後して、思いもかけずいろいろなことが起こってしまったもので
まるで今、生まれ変わったような状態にいます。

かけがえのない方々との出会いにめぐまれ、体調すこぶるよろしく、とても幸せな日々です。

さて、豆のほうもどうにか商いに堪えるようなものにまとまってきて、さっそくご注文も頂いてています。
はじめての作にしては、なかなか味のあるものができたのではないか、という気がしており
皆様からの反応をまつのが楽しみです。

豆と作るということにたいして、単にお金を得るための手段にとどまらないということ
以前、ここにも書きました。
今回は、豆そのものの美味しさを広めたいということと、豆を生活の中に取り入れることで
私達の体の中を浄化することができるということ、を主たるメッセージとして添えてみました。
そして本当にいいたいことはと言えば、豆を育てることによって養われるのは
実は畑の方でもあるということなのです。

大豆にかぎらずマメ科の植物は、土中の根粒菌(こんりゅうきん)という微生物と共同作業で
空気中の養分である窒素を取り込み、根っこに蓄える働きを持っています。
むかし、シーズンオフの田んぼがレンゲでいっぱいだったのはそのためです。
今は、作物の病気となるカビを宿すという評判で、すっかり姿を消してしまいました。
知的で経済的な化学肥料をもちいたほうがスマートだからです。

他の科の植物も、それぞれ得意な分野で自然の養分取り込みを自ら行っているのだそうなのですが
まだ意外と研究が行われておらず、まだこの私がきちんと説明できるほど知識が広まってはいません。

そういったことを、ウエダオーチャードの大豆に乗せて発信してみようと思うのです。
ミニマルなかたちでのアンチテーゼ、ささやかな反体制、上手く行くかどうかどうぞ見守ってやって下さい。

なお、我が家のなかでは、手作業による脱穀と乾燥がおおいなる試みでした。
機械を持ってくればすべてが半日でおわることろ、初めてでまごついた分も入れて15日以上もかかってしまいました。
しかもまだ途中です。
ふらりと様子を観に来てくれたメロンの親方には怒りを買うし、地元の青果屋さんにはじれったがられるし、
近隣農家さんはびっくりするし、皆様を散々やきもきさせてしまいましたこと、お詫び申し上げます。

しかしながら、この一連の作業は発見に満ちていて、喜びの連続でした。
日本の民俗の縮図、哲学的なこと、時間と作用の関係など物理的なこと、
それはそれは濃密にさまざまなことが、これでもかというくらいに盛り込まれているのです。
埃で鼻水鼻くそが真っ黒になろうがどうしようが、面白くて仕方がありませんでした。

とくに、半日に一度の唐箕(とうみ)がけ。これは、まるで埃にうずもれているような豆たちを
風に当てて埃から解放する作業ですが、木でできた手回しの機械に注いでハンドルをすこしずつ操りながら落としてゆき、
風に洗われて素顔になった豆粒が吐き出されてくる様子が、もうこれはパチンコマシーンにそっくりなのです。

残念ながら私はきらびやかな田舎の殿堂に行ったことはないのですが、
無機物から有機物への転換作業をしているようで、痛快そのものでした。笑わずにはいられないのです。

時間と気持ちさえ許せば、さびしい冬のいりもこんなにホットに過ごせるということ
家族経営の醍醐味です。

創造力は知識よりも大切であるーーーアインシュタイン
と、中学の美術室の壁にでかでかと貼ってあったことを思い出し、今その意味を噛み締めるにいたりました。
恩師である彫刻家の田辺光彰氏、お元気でいらっしゃれば嬉しいです。
posted by momouyda | 04:37 | 雑記帳 | comments(4) | trackbacks(0) |
コメント
ももちゃん、お誕生日おめでとう!
またワクワクな1年をすごしてくださいね。
来年は私の年なの。何度目かはヒミツ(プッ)

私のまわりでも豆の話が聞こえてきています。
先日も「豆料理」のあつまりに誘われました。
来月さっそく行ってこようと思います。

年のせいなのか、野良仕事のせいなのか、からだがお豆を食べたいと言っています。

手仕事ができるって幸せですよね。
へんな言い方になってしまうけれど、教えてくれる人がいるうちに、昔のやりかたをすこしづつ取り入れていきたいです。

2010/11/30 09:16 by numax
ももさん、お誕生日おめでとうございます☆彡誕生日はいくつになってもおめでたいものですよ!

さてさて我が家の大豆たち。お隣さんから唐竿を借りて、時にはバットを振り回し、(電動ですが)唐箕がけ。やっとこさ終わらせたとこです。今日からは、地味に選別。文明の利器は便利ですが、なんとなく味気ないんですよね。
たかだかハウス一棟分の大豆ですが、来年おいしいメロンが育ちますように。根粒菌たちががんばってくれるかな〜。
2010/11/30 18:00 by えみやま@三笠
えみやまさん、ありがとうございます。
実は、先日の嵐で雷の影響を受けたのか、モデムの調子が悪く
コメントに今気付きました。気付くのに4日もかかってしまった。
こちとらもう少し文明を意識すべきなのでしょうけど、
これがまたやっているとどんどん正しい感じがして止めようという気がまったく起こらないのです。
とても不思議・・・えみやまさん、唐竿マスターをされているとは
現代においてとても貴重な存在です。
かわいいお子様と一緒に、いつか家族皆で脱穀が年中行事になるといいですね。
唐竿なら、うちに2本あります。パパはバットでよいのでは?
2010/12/03 10:08 by momouyda
numaxさん、お祝いのひとことありがとうございます。
おもいがけず人生の先輩から、嬉しく存じます。

昔のやり方を、使うかどうかは別として、
気付いたものが学習して伝える努めがあると思っています。
豆と日本人の無意識、絶対に強い結びつきがあると思っていますので
NUMAXさんなりのお考え、続けて求められますようお願い申し上げます。

私も、得意の豪速で壁にぶちあたりつつ、いろいろなことを試みつづけたいと思います。
2010/12/03 10:21 by momouyda
コメントする










この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック
Search this site