富良野で農家る! 桃子のローカル日報
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どさんこ犬の季節
上白糖とグラニュー糖のあいだのような、乾いた雪がたっぷり降ったので
ようやくスキーを履きました。

スキーと言っても、好き者からも笑われるような革靴ウロコ板で
専ら毛の生えた犬の散歩、いや犬にはうんざりするほど毛が生えていますから、
裏山を歩くスキーに、犬が同伴するというかたちの散歩です。

もちろん、玄関先からスキーを履いていくのですが、
どさんこ犬シータときたら、これから履こうとしているスキーパンツのがさがさした音を聞いただけで
もう眼も耳もひげも感度全開になります。
にわかに背中の毛がたったかと思うと、得意のヨガでいうドッグポーズで
前脚、後脚と深く丹念にのばしてさっそく準備万端です。
もう出たくて出たくて、息の荒い鼻先をドアの隙間に押し込もうとして、滑る床に爪先がカチカチと鳴っています。

せわしなくて仕方がないから、犬に先に玄関から出てもらってからようやく私は着替えにかかるのです。
スキーパンツ、手袋、帽子、サングラス、水筒、犬用コップ、そして携帯電話をケースに固定して、
熊除けの鈴を下げやっと玄関に立つと、今度は無骨な革靴の紐をぐっと一段ずつ編み上げて、
最後に雪が入らないように、丁寧に足首周りを囲います。
スキーパンツを履いている今日は、ウエアーにその仕組みが付いているので簡単です。

さて、こうして準備さえしてしまえば、後は雪の中に飛び出してしまうだけ。
小一時間、雪の中をただ何も考えずに彷徨ってきます。
たいして深い森ではないのですが、生き物のひとつとして地球の上に立っているという感覚が
たまらなく好きです。

今日の雪は乾いていて、とても滑るのには好都合なのですが
あいにく降雪が遅くなっているせいで、まだ草や笹が一杯飛び出していて邪魔です。
それらをかき分けつつ進んでいくと、高度が僅かにあがったり、斜面の角度が変ったりするのとともに
雪の量が増えて行く様が感じられます。

雪の深さと軽さに、どさんこ犬はテンションが上がりっ放しです。
ビョンビョンと鹿かウサギかタヌキか解らない飛び方で走って先に行っては戻り、
全速力で脇道にそれては戻ってきてスキーにじゃれ付いてみたりと、
お調子者ではしゃぐのが大好きなところ、嬉しくなると歯止めが効かなくなるさまが
私にそっくりです。
まだ3年しか一緒にいないのに、人間でなくともどうしてこんなに似るのかと呆れてしまいます。
嬉しいような、恐ろしいような、不思議な感覚です。
水筒のあたたかい烏籠茶が好きなところも同じです。もちろん、雪で冷まして飲ませていますけれど。

下りは、帰りの農道でゆるくかるく5ターンくらいできました。
ウロコ付きの板ゆえに傷を気にするほどのことはないとはいえ、ちょっと石か小枝がソールにひっかかる感覚は否めません。
それでも、初滑りとして満足のゆく、心地よい滑りでした。

肝心の山の中はというと、さすがに罠のような笹が多いのと、まだ埋まっていまい小川や、木々の根が
雪面にうっすら感じられるので、それらに引っ掛かってしまっても良いくらいの滑りで
慎重に降りてくるしかありません。
じゃれつく犬と遊ぶこともあり、スキーの金属エッジが足元にしか付いていないごく軽い板なので
道具には頼りようがありません。
3/4はこけてもともとでも、自力で進んでクリアできることの連続が楽しめます。

ちょうど、風もなく木々に乗った雪が奇麗だったので、携帯で写真を撮ってきました。
滅多にカメラ機能など使わないのに、おもわず撮りたくなるのは、初すべりだからでしょうか。
幸い、最近豆の脱穀と選別販売が忙しかったので、今年の雪の遅さをじれったく思う暇がなく、
ちょうど良いタイミングでこのときを迎えることができました。
どさんこ犬シータも、私も、この冬の日常がとても好きなのです。

さて、大豆は、おかげさまで順調に旅立っていっています。
相変わらず選別がぎりぎり追い抜かれている状況ですので、これからご注文の方は
多少お待たせすることがあるかも知れません。

なお、お代金振込の際、我がメールでの振込口座番号の案内に桁が多過ぎる不届きがあり
ATM操作に戸惑われた方が何人かいらっしゃいます。
ご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。

また、包装の袋は華奢にできておりますので、輸送中に破損したというお話も頂きました。
私共、ギフト用メロンはともかく、大豆の包装は手厚くせずに
極力使用原料や道具類をおさえる方向を目指しておりますので、
到着後はすぐご利用戴くか、他の容器に移して頂ければ幸いです。
もし破損などの場合は、状況をお聞きした上であらためてお送り申し上げたいと思いますので
ご連絡下さいますよう、お願い致します。

それでは、いま取り組んでいる年賀状を、赤いポストのお腹にあらかた納められたら
ふたたび豆の選別を急ぐことと致します。

炒り豆を気に入って下さった方や、おもいのほか大粒で、
煮てもしっかりしていておいしいというお声も頂いております。
とても嬉しいことですので、我が家でも近々、薪ストーブで煮豆を作ってみようと思います。
あたらしいどさんこの季節、家の中は香ばしい豆の香りで一杯です。

posted by momouyda | 11:14 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
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