富良野で農家る! 桃子のローカル日報
<< 日の入り | TOP | 豆と近況 >>
熱烈歓迎うえだ軒
新年の穏やかさを、少しだけ過去に感じるようになりました。

雪雲が本州の日本海側に浮気をしてしまった分、こちらではいまだに雪が少ないもので、
ここのところ冷え込みが厳しくなっています。
降って時間のたった雪がどんどん乾き、砂のように風に吹かれているさまが
時には白い砂漠に見えてきます。

どさんこ犬の愛娘を連れ、せっかく出かけた散歩は、ちょっとした風と
霧雨のような雪で小鼻が凍りはじめて、すぐに踵を返す羽目になり
いつもはお楽しみになるはずの帰りの坂道も、
スキーが雪に絡み付くような冷え方のせいでちっとも滑らず、
のそのそと膝下で雪を掻き回すようにして歩くばかり。
遊び足りないやんちゃなシータは、吐息でひげ一杯についてしまった霜をぶらぶら下げながら、
じじむさい顔で不満げなまなざしを向けるのです。

山の上ならそれなりの装備と覚悟はあるものの、
豆選りの合間に部屋着に軽く羽織っただけの格好ではどうにもなりません。
このところ、ちっとも本気で遊んでやれていないというのに、勘弁ねがいました。

家の中では、24時間弱火で灯油ストーヴを付けっぱなしにしています。
薪ストーブは、日中世話のできるときだけ焚き、そうして暖まった家を冷やしすぎないように保温するためです。
それでも、今朝は朝5時近くになると、冷え込みで家のあちこちがぴしぴしと音を立てて縮んでいるのが感じられます。
ただいまマイナス11℃。
明るくなるまであと1時間分、薪をひとかかえ持ってくると、薪ストーブのなかを掃除して
薪を組み、焚き火をはじめます。
ストーブの上に朝ご飯の鍋を据え、炎の伸びを確かめると、
確かに今日も生きているという実感が、いつのまにか体の芯に座っています。厳粛な気分です。

さて、こんどの旗日は北海道中から山スキーの猛者が我が家に集う運びになりました。
今年はじめて「うえだ軒」の暖簾をあげるのです。

uydaと結婚するとき、外食のペースについていけなくなった祖父母を囲んで始めた宴会が、うえだ軒のおこりです。
それ以来、とても緯度の高いところから友人がきたり、暴風で爆発したビニールの後始末を手伝ってもらったりと、
様々なきっかけで、ときどき「うえだ軒」にお客様が押し寄せるのです。
そして、ときどきしめやかに、小人数でやっているときもあります。

今回は、今まで最大規模の12名とお子様3名がお越しになるはずで
女将は、どうやってこの猛者たちの胃袋と腕くらべをしたものかと闘志にもえているのです。
そして、皆の楽しさを醸し出せたときの充実感を思い起こしています。

お近くの方々、飛び入り自由ですので、日没を過ぎましたらいつでも
どうぞ様子を見にいらして下さい。
会場が込み合っていますことと、あまりに濃い面子とボリュームに、
マインドの食あたりに充分ご注意なさった方がよろしいかと存じます。

なお余計な話ですが、富良野というところは北海道のまんなかに位置していますので
こうして道内から駆けつけるにはうってつけのロケーションです。
おまけに、内陸ならではの乾いた細かい雪が降るのです。
しかしながら、それをひろく人々の間に持ち込むには、とても努力と配慮のいる事実でもある
ということを、この私は日々感じてもいます。

小窓の外に大きく垂れたつららが、灯火で暖かく照らされますように。
posted by momouyda | 06:28 | 雑記帳 | comments(0) | trackbacks(0) |
コメント
コメントする










この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック
Search this site