富良野で農家る! 桃子のローカル日報
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青い親善大使
メロンがとても元気です。
我が家の今シーズンは、1000株ほどのメロンを植えましたが、
ハウスごとに時期をずらしている様子がはっきり解るくらい、どれも活発にのびています。
一番早いメロンは、いま実がソフトボールをひとまわり大きくしたぐらいの大きさになりました。
葉っぱも黒々と背丈をあげ、陽射しをつかもうと、通路のほうから順々に、地面を覆いはじめています。
毎日あごの裏や首や耳まで日焼け止めを塗っている造り手としては、
これで少し、日焼けの心配から救われるので助かります。

若さいっぱいのメロンに、暑さが拍車をかけるこの時期、メロンの伸びは毎晩10センチくらいはざらで
メロンになる玉においても、日々、ピンポン球サイズの花芽が2日後には鶏卵のサイズになり、
さらに2日後には野球のボールになり、また2日経つとソフトボール大になるといった具合です。

ちょうど、そうして成り出したメロンを選び、最終的に売り物にするメロンを残して摘み取ってしまう作業にかかるので
この時期は、そうして摘み取られた若いメロンをたべることが出来ます。

それを摘果(てっか)メロンといい、そのきゅうりに似た薄緑の浅漬けが、
食卓を涼しげに彩ります。富良野のご当地グルメです。
その若いメロンは、きゅうりよりもすこし緻密な歯ごたえで、かすかな甘みと、なめらかさが美味しいのです。

我が家の場合は、摘果をあまり大きくして仕舞うとメロンの木に負担がかかるので
平均的に、鶏卵くらいのサイズでこの摘果作業にかかるようにしています。
摘果の基準は、ずばり見た目です。

形やヘタを含めたバランス、そしてなぜか表面に大小の筋模様が入っているものもあるので
これはやがて盛り上がってネットの張りを妨げるおそれがあり、やはり摘果の対象です。
それと同時に、着花した日付を確認し、摘み取った玉のデータを消しておく、という作業を兼ねて行います。

つまり、今は日中ずっとずっとメロンにかかりきりです。
家で食事の支度をするにも、やっぱり摘果メロンの皮を剥いています。
摘果メロンは小さめであるほど水分をたっぷり含んでいるので、皮むきの手間がかかるのと引き換えに、
よりほろほろとした美味をあじわえるのです。

我が家の場合は、一口大に小割りにしたメロンを密封容器にいれ、にんにくひと欠けを半分に切ったものと、
あればセロリのぶつ切りをいっしょにして塩を軽くひとつかみ入れ、蓋をして
マラカスのように振りまぜて冷蔵庫へ。
これだけのことですが、これがあるのとないのとでは、このせわしない時期だけに
心のゆとりが違ってきます。
水ばかり飲んでいると胃がだれてしまう私は、このように食べ物に含まれている水分が
とても大事なのです。

こうした、ちょっとしたお楽しみの時期でもあるので、
ご近所や食卓をあずかっている同世代の友達にこれを差し上げると、とても喜んで頂けます。
私も踊り狂うメロンばかりで少し人恋しくなったので、これを抱えて友人のもとに届けてみたりしました。

穫ったまま、バケツごと披露すると、すこし荒々しいメロンの姿に歓声が上がることもあり楽しいものです。
実際には、木ごとに少しずつ着花のタイミングのずれがあり、さまざまな大きさの摘果メロンが出るので、
その成長の速さをリアルに感じて頂くのにはもってこいなのです。

「売り物」としての野菜の姿のかげに、こうしたさまざまな顔があることもまた事実です。
もと営業職で新参者の私共は、作り手、売り手、買い手、それらのどの立場もとりうるので説明がしやすいといえます。
外国人の方との会話に通訳がつくように、そのさまざまな立場の間に立ち、
説明提案をする役割も大切なのではないでしょうか。

そうした役割のための資格が、いくつも世の中にはあるそうですが、
さいわい、穫ってすぐを持ち歩ける私どもには、食べて美味しいという特典がおのずとついてまわっていますので
すでにどちらを向いても話がとても通じやすいという嬉しい状況にあるのです。
私共はこうした面でも地道に、歩んで行きたいと思います。
posted by momouyda | 23:07 | 雑記帳 | comments(0) | trackbacks(0) |
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